『なんで?って。そんなの待ってたに決まってるだろ』 当たり前だろ?とでも言いたげな口調で言われるもんだから、あたしの心臓は暴れだす。 それなのに、人だかりをかきわけて、あたしのとなりに立つと、指を絡ませ、歩き出すから、 暴れだした心臓はもう爆発寸前。 すっごくドキドキするのに、すっごく居心地が良い。 そんなことを考えながら、あいつの背中を見つめていると、下駄箱についた。