「・・・無理だ、」 昨日の気合いは、あいつを見た瞬間すぐに崩れてしまった。 「おはよ」 といつも通り挨拶してくれても、しどろもどろで返事をしてあいつの目を見ることができない。 「なんかあった?」 と聞かれても 「なっ、なななんでもないよ!」と上ずった声しか出なかった。 あいつは、これ以上何も聞いてくることはなかった。 「今日の聖恋おかしいね。見てて笑っちゃう」