「・・・まつも、と、」 みんながいる教室でこんなことを言ってしまうなんて・・・ 余計ドキドキするじゃん・・・! 再び机に視線を戻した時、 「お前は・・・俺だけ見てればいいの」 拗ねたように発せられた声が耳に届いた。 「・・・バカ」 あんたがそんな声でそんなこと言うから、心臓がうるさいじゃん・・・ 呟いた二文字は机に吸い込まれてしまった。