私が大真面目に言っているにも関わらず、爽さんはコロコロとふざけたように笑う。
「言いきるねぇ。」
「当たり前です。実際そうですから。」
「ふぅーん、そうなんだ。」
そして、さもどうでも良さそうにしながら、再びマグカップに口をつけると、ゴクゴクと珈琲を飲み干した。
「うぇー…珈琲あっつ。
ほら、鈴ちゃんも急いで全部お茶飲んで。行くよ。」
突然、爽さんが立ち上がり、テーブルに転がる車のキーを手にする。
「どこ、行くんですか?」
「ひみつー。」
何故だかとてつもなく楽しそうに爽さんは自分の口に人差し指をあてると、くるっと私に背を向けて「早くしてねー」と言って部屋を出て行った。
それから私も急いでお茶を飲み込むと、部屋を後にした。

