「鈴ちゃん、
お茶か、紅茶か、珈琲か、りんごジュースか、グレープジュースか、それから…
「お茶で。」はいよー。」
爽さんとのこの絡みも、毎回のことである。
爽さんが飲み物を用意してくれている間、私はぐるりと爽さんの部屋を見回した。
何時もと同じベッド、何時もと同じテーブル、何時もと同じ勉強机。
そして何時もと同じ時計が、正確な時刻を刻んでいる。
私は、本当に何も変わっていないことに安堵した。
“何も変わらない”
その言葉は良い意味も悪い意味もあるが、最近の私にとっては最も良い言葉のように感じられる。

