私は幸矢様のメイドです!

すると日和の目元に涙が溜まっていく。


「こらこら、泣くな。そんなにすぐ泣いてたら、本当に泣きたい時に泣けなくなるぞ?」


「そうですね…」


急いで涙を拭う日和。


「いい子だ。」


頭を撫でる。撫でられている日和は小動物のように喜んでいる。普通の子供がしてもらえて当たり前のことを日和は求めることができなかったんだ…


「幸矢さん、今ここで決めてもいいですか?」


「いいのか?そんなに早くて。時間ならまだまだあるし、もっとゆっくり考えても…」


「いいんです、これが私の意志ですから!働きます、このお屋敷で。もちろん今は学生としての義務を果たします。私が16歳になったらここでメイドとして働かせてください!」


笑顔が眩しいってきっとこのことだ。


「いいんだな?それで。」

「もちろんです!…あと一つだけ望むなら…」


日和は顔をうつむける。髪の間から見えた頬が少し赤いような気がした。


「ん?」

「幸矢さんの…その…専属のメイドにしていただけませんか?」


飼い主の帰りを待つ子犬のような…可愛い…
専属か~それも悪くないかもしれない。