『私達兄妹カップル』



「おい、待て真里!」
と言ってお兄ちゃんが、私の手首をつかんできた

「ごめんね、お兄ちゃん」
「迷惑だよね、もう何も言わないから・・・」
と私は涙をこらえながら言った

「もう好きなんて言わないから、嫌わないで?」
と私が泣きながら言うと

「人の話を聞け!」
とお兄ちゃんが珍しく感情的になった
私はビックリしたしなんだかお兄ちゃんがちょっと怖かった

「いいか真里、よく聞けよ?」
とお兄ちゃんが言ってきて、私はうなずいた

「俺達は、本当の兄妹じゃないんだ」

「・・・え?」
それは衝撃的告白だった

「それに俺だって、ここに来たときから真里が好きだった」

「え・・・」
それは私達兄妹じゃないと言われたときよりビックリした

「俺がどんだけ我慢してたと思ってるんだ」

「え?」

「もしも告白したら、真里が傷つくんじゃないかと思って言わなかったのに・・・」
「まさか真里から、告白されるとわな」
と笑いながらお兄ちゃんが言った

「え・・・?」
「じゃあ・・・」

「俺に言わせろよ」
「真里、俺と付き合ってください」
とお兄ちゃんに言われた

「はい」
私は笑いながら答えた

「じゃあ車に戻るぞ」
と言って、お兄ちゃんが手を出してきた
私はその手を握った

「お兄ちゃん、ありがとう」
「今までで最高の誕生日プレゼントだよ」
「大好き」
と言って、お兄ちゃんの頬にキスをした