『私の気持ち』



「真里今日から1週間はずっとお前のそばにいるから、なんでも欲しいもの言っていいんだぞ?」
とお兄ちゃんが言ってきた

「欲しいものなんてないよ」
と私が言った
お兄ちゃんは、いつも私にいろいろなプレゼントをくれる
それはもちろん嬉しいけど・・・
私はどんなプレゼントよりお兄ちゃんが欲しい

「遠慮なんてすること無いんだぞ?」
と言ってきた

「遠慮なんてしてないよ」
「だって、お兄ちゃんいつも私にいろいろくれるじゃん?」
「だから、欲しいものなんてないよ・・・」
と私が言うと

「嘘だろ?」

「え?」

「確かに俺は今まで真里にいろんなものをあげてきたけど、ほかにほしいものがあるんじゃないか?」
とお兄ちゃんが言ってきた

「え・・・」
と私が黙ると

「何が欲しいんだ?」
「誕生日なんだから、たまにはわがまま言ったっていいんだぞ?」

「別に無いよ・・・」

「本当にか?」
と言いながら、お兄ちゃんの顔が近づいてきた

「お兄ちゃん、近いよ・・・」

「それがどうした?」
「兄妹なんだからいいだろ別に」
とお兄ちゃんが言ってきた
私はその言葉が悲しくて

「やだ・・・」

「真里?」

「私おにいちゃんのことが好き!」
「兄妹とかそういうのじゃなくて、お兄ちゃんが好き!」
と言ってしまった

「真里・・・」
とお兄ちゃんはビックリしていた
当たり前だよね、妹にそんな事言われたら困るよね
ちょうど信号で車が止まったから私は車から走って出て行った

「真里!」
とお兄ちゃんが私の後を追ってきた