ある 練習終わり。




部室の前に
すごく綺麗な2年生の先輩が立ってた。



その人は
雄大先輩を待っていたみたいで

ふたりは一緒に帰っていった。




知らない間に
涙が溢れていた。





お似合いだったことよりも

あんな雄大先輩の笑顔は
見たことがなかった。







「真和
あんた雄大先輩のこと好きでしょ?」


同じ陸上部で
同じクラスの親友の

ユリナに言われて気付いた。