車に乗る前にある事を母さんに聞いてみる事にした。


『母さんはこれからの事だけど良いの?』


 この質問には、ある理由がついてくる。

 でもそれは、後で説明するとして母さんに聞きたいのだ。

 覚悟があるのか、ないのか…を。

 私は、どっちかと言うとどうでもいいのだ。

 ‘声’についてちゃんと理解してくれるか、どうかの話だし。

 受け入れられないのなら、探偵事務所で住みこんでやるという意気込みでもあるのだ。

 と、話が脱線してしまったがまずは母さんの言葉を聞くんだった。

 母さんの方をちゃんと目を合わせて見れば、覚悟を決めた顔で私を見ていた。

「うん、私はそれでも良いの。
 傍で支え、癒しさえ出来ればそれで……」

『そっか。
 でも、私母さんにここで言っておくね』


 私の中で決めていた事を言っておく。

 母さんは私の言葉に、少しだけ不安を表情で出てきたが頷いてくれた。

 それから、車に乗り込み母さんが待たせているとある人物達に会いに行くことになった。