んー、地球温暖化が進んでない時代においてのこの気候は…夏、七月あたりか…暑い。
そんなことを考えながら歩いていると前方に何やら人だかりができていた。
ふむ…新撰組(まだ壬生浪士組かもしれない)は確か自警団だったはずだ…
この騒ぎに巻き込まれて関連を持つのもいいかもしれないな…
あ、騒ぎの中心が見えてきた…

「やっ…離しておくんなましっ!堪忍してくんなさいっ」

「うるせぇっいいからついてこい!」
ガコッ

「きゃぁっ」

ブチッ
あ、ヤバい奴だこれ…自分で自分を制御できねぇ…

「オイ、そこの酔っぱらいクソジジイ」
「んだとゴラァ!」

「今、お前がそこの女を殴ったのが見えたんだが俺の見間違いだろうか…」

女は俺が出てきたことで目に期待の色を寄せて駆け寄ってきた

「助けておくんなさいっ!お前さん!」

可哀想に、恐怖で白い肌が真っ青だ。
ゴミのように集まった野次馬達はとばっちりを恐れて見ぬフリをきめこんで手をさしのべなかったのだろう…
チッ虫酸が走る…

「もう大丈夫だ、守ってやるから安心して下がってろ」

なるべく優しく言い聞かせると女は安心したように血の気を少し取り戻し数歩さがった。

「で?言い訳くらい聞くけど?」

「うっせぇ!あの女が武士様にぶつかって詫び一つで済まそうとしたんで体で払わせようとしたまでだ!」

「ふーん。いいじゃん。詫び照るんだし」

「何を!?小僧の癖にこしゃくな!切ってくれる!」

刀が一斉にこちらを向く。
血気盛んだなぁ…あーあ、野蛮なやつは困るなぁ笑
ひい、ふぅ、みぃ…なんだ5人か…

「「「「「うらぁ!!!!!」」」」」」

「よっと」

俺は持っていた刀を抜かず、鞘にしまった状態で男の背後に周り、足をはらいて手刀で気絶させた。ふぅ、まず一人

次にきた男は隙のありすぎる大振りで来たので鞘で鳩尾に叩き込んだ。二人目ー

次の男は刀ではなく殴りかかってきたのでその威力にのって懐にはいり下から顎に鉄拳を入れた。三人目ー♪

後の二人は一人では無理と思ったらしく挟み撃ちで来たのでそれを避けると二人でごっちんこして伸びてしまった。
あっけな…とりあえずコンプリート、かな?

ぱちぱちぱち
「いやぁ、あなた強いですねぇ、」

…大勢の隊士をつれているところをみると見回りか…まだ羽織をしてないところを見るとまだ壬生浪士組だな…

「壬生浪か…何のようだ」

「あっれー?ここの人間じゃないと思ったけど僕らのことを知ってるってことは勘違いかぁ…」

「なぁ!総司ぃ!こいつ見ねぇ顔なのにつえぇし怪しいよな!」

総司…新撰組随一の剣豪、沖田総司か…

「そーだね、長州の間者かも知れないし屯所に連れて帰ろうか♪」

おー、俺にとっては好都合だが簡単についていったら怪しまれそうだな…

「ということでちょっと君ついてきてくれない?」

「え、やだ。」

「えー!なんでだよぉ!」
沖田(仮)の隣でかわいいのがキャンキャン吠えてる…犬だ。

「いや、普通に考えて無理だろ。知らねえやつについて行くなって親に習わなかったのか?」

「…それもそうだな!じゃあなー!」

「おー」

…?あれ?

「じゃーなじゃないですよ!君も!止めてくださいよ!」

「えー」

まぁ、そんなこんなで強制的につれてかれた。