優しさ

隣に女の子がついてきているのを確認しながら、横断歩道を渡った。




「祐美ちゃん、わかるかな?」




祐美ちゃんの意識を確認しながら、病院に入る。




病院に入ると、宮田先輩がいて俺に気づき近寄ってきた。




「結月どうしたんだ?…………えっと、この子は?」




「病院の近くでちょっと。………祐美ちゃん、トイレ行く?」




そう聞くと、祐美ちゃんは首をふりながら、


「………トイレじゃない」と。




どうもトイレに行きたい痛みじゃないらしい。