優しさ

─────祐美ちゃんの病室








施設の真中さんが、祐美ちゃんの入院道具を整理しながら、




「りんちゃん、遅くなっちゃったからお家まで送るね。」と。




「大丈夫です。祐美ちゃん、今は寝ているけど起きた時に真中さんがいなかったら、泣いちゃうと思います。」




「それはそうだけど………。心配だわ。」




「霧島さんが、迎えに来られるから大丈夫です。」




「…………そう。祐美のこと、ありがとうね。」




「どういたしまして。さようなら。」





「お見舞い、きてね。」




「うん。」