優しさ

「失礼いたします。」


ガチャ




部屋に入ると、凜花さまはベッドでタオルを抱いてうとうとしていた。




そっと、近寄って体温計を耳に入れる。




ピピッ
 
「んー。」




あ、起こしてしまったか?




「ままぁ?」




…寝言?


“もう4歳”。1歳のときから凜花さまの事を存じていたので、そう思っていたけれど、本当は“まだ4歳”。
旦那様や奥様のことが恋しいはず。




体温計を置いて、凜花さまを起こさないようにそっと抱き上げる。




少し揺らしながら、背中を擦る。


腕の中にいる凜花さまの寝顔は先ほどより、安心したような表情。