優しさ

どこに座ろうか迷っていると、おばあさんが、




「お譲ちゃん、こっち。こっちおいで。」




言ってくれたので、そのおばあさんの隣に座った。




「1人なのね。偉いねぇ。」




「そんなことないです。」




「あら、おしゃべりも上手ねぇ。」




おばあさんはそう言って、ニコニコしている。




──次は、○○総合病院。○○総合病院。お降りの方はお近くのボタンでお知らせください。──




あっ!次だ!




横にあったボタンを押す。




お母様と乗ったときは他の人にボタン押されちゃったから、押してみたかった。




「あらまぁ、ありがとうねぇ。おばあちゃんも次で降りるのよ。」




「あっ、そうだ。飴あげましょうね。」




おばあさんはそう言うと、ポケットから黒い飴をだした。