年下男子の一途な愛情




今度、慶介も紹介しよう。


あいつは人懐こくて誰とでもすぐ仲良くなれるやつだから、きっと純也ともすぐに打ち解けるはずだ。


実はというと、慶介は俺と同じ高校に入った。


なんでも、『高瀬先輩との事で沈んでるお前を1人にしておけるか!』との事で、それだけの理由で同じ高校にしたらしい。



あいつはどんだけ心配性なんだよ、と笑ってしまった。


でも確かに、俺と紗季の事を全部知ってる慶介がいてくれるのは、正直心強い。



慶介は心底いい奴だから。

俺が紗季を思い出して沈んだ時も、きっとさり気なくフォローして持ち上げてくれるんだろう。



寮の片付けが終わり、ひと段落したところで慶介にLINEを送る。


純也のことを話すと



【会いたい!!俺も友達になりたいー!!】



なんて、慶介らしい返信がきて笑っていると、続けて慶介からLINEが来た。



【ビデオ通話する!待ってて!】



は!?

今からかよ!?



なんて思ってるうちに慶介から電話がかかって来て、通話ボタンを押した瞬間、慶介の満面な笑みが画面に映し出された。



『やっほ〜!慶介だよー』


「知ってるっつの」


『ねぇ、純也は!?俺早く話したいっ』



純也って…会ったこともねぇのにもう呼び捨てかよ。


仕方ないのでベッドに寄りかかって雑誌を読んでいた純也に声をかけると、純也は雑誌を閉じてすぐに俺の隣に来た。



『おーっ!生純也だ!やばいめっちゃイケメン!』



生純也ってなんだよ。


お前は女子か。



「純也、こいつ俺の友達の慶介。同じ高校だからよろしく」


「慶介な。よろしく」


『よろしく!つか超カッコいい!なんかこう…男のオーラがでてるっ』



男のオーラって…。


やっぱコイツ馬鹿だ。



それから3人で話した。


結構…いや、かなり楽しかった。

俺たちは相性が合うらしい。



2人と話しているときは紗季の事を忘れられる。



こうやって、段々紗季を忘れていくんだろうか。


良い想い出だったと、振り返る時が来るんだろうか。



『じゃ、またなー』




…当分は、出来そうにないけれど。




そんなことを考えながら、通話を切った。