俺も酷いと思うけど、紗季だって酷い。
最後の最後まで、俺の告白を冗談で片付けるんだから。
冗談なんかで終わらせられたら、本気なんだって分からせたくなる。
俺の告白を受け入れて振ってくれたら…ちゃんと諦めもつくのに。
紗季は、それすらもさせてくれない。
だから酷いんだ。
紗季は、俺に諦めさせてもくれないんだから。
それから俺は寮に入った。
2人部屋で、ムールメイトは同じ新入生のやつ。
「青井 純也。3年間よろしくな」
落ち着いた雰囲気をもつ純也は大人びていて、こいつとなら上手くやっていけそうだと安心した。
……派手な少しチャラチャラしたやつだったらどうしようかと思った。
つか、純也ってさ。
「お前めっちゃモテるだろ」
「は?」
純也は俺より少し身長が高くて、髪は黒髪の短髪で爽やかさを感じさせる。
顔のパーツも綺麗に整っていて、外面だけ見たら完全にモデルだ。
「そういうお前こそモテるだろ」
「モテねぇよ。お前のがカッコいい」
「いや、お前のがカッコいい」
…なんだ、この会話。
気持ち悪っ。
おかしくなって2人で笑った。
「あー笑った。純也、お前ポジションどこ?俺MFなんだけど」
「俺FW。いいパス期待してんぜ、琉架」
「任せろ」
純也とは気が合いそうでよかった。
無理に喋らなくていいし、沈黙してても気まずくならない。
自然体でいられるのは、心地よかった。



