袋の中に入っていたのは、ポストカードと白い箱。
袋の中からポストカードを取り出して、つぐみと一緒に見る。
「これって…」
そう呟くつぐみの隣で、私は驚きのあまりに目を見開いた。
だってそこには、「紗季、誕生日おめでとう」という文字があったのだから。
待って、じゃあこの白い箱の中身って…。
急いで箱を取り出して開くと、そこには可愛らしい腕時計があって。
「なん、で…」
だって、プレゼントは買えなかったって言ってたじゃない。
お金がなかったからって…。
だから買えなかったって…っ…。
「ねぇ紗季……私思うんだ」
「……」
「紗季はいつも冗談だって言ってたけど…琉架くんは本当に紗季のこと好きだったんだ」
「っ……」
「その時計も、渡さなかったんじゃなくて。渡せなかったんだよ」
渡せな、かった…?
「だって、秋良から貰ってたんでしょう?腕時計。腕時計貰ってたのに、自分もあげたら困らせるって、思ったんじゃないかな」
違う…。
それもあったんだろうけれど。
渡せなかったのは、きっと私のせい。
私が…期待してなかったって、言ったからっ…。
だから琉架はっ…。



