「確か秋良、人手足りないって駆り出されてたよねっ」
なんで、俺がそいつに会わなくちゃいけないんだよっ…。
「外の出店にいるはず!行ってみようよっ」
「待ってよ、つぐみっ」
なんで、なんでっ…!!
「ほら、年下イケメンくん達も…」
バンっ!!
…え?
つぐみ先輩の声に被せるようにして机を叩いたのは、俺ではなくて。
「…慶介?」
ずっと黙って聞いていた慶介だった。
「先輩達、俺ら行くとこ思い出したっ」
慶介…?
慶介を見ると、顔はいつもの人懐こい笑顔なのに、机を叩いた手はギリギリと指が机にめり込むんではないかと思うくらい力が入っていた。
「行くとこ?」
「そうっ!だから俺たち行くね!」
にぱっと笑うと、慶介は俺を席から立たせてグイグイ押しながら教室を出た。
「おい、慶介?」
「……」
「なぁ、慶…」
「ムカつくー!!!!」
……は?
なんでお前がムカついてんだよ?



