その日、紗季の家に帰ると紗季が嬉しそうな表情で待っていた。
これは、なんかあったな。
「琉架、本当にありがとう。髪型変えたら、似合うって。琉架のおかげ」
嬉しそうに笑う紗季。
ホント、よく感情を表に出すようになったよな。
「そう…秋良さんに気に入ってもらえて良かったじゃん」
「うんっ…って、どうして好きな人が秋良だって知ってるの!?」
「さぁ、どうしてでしょう」
「え、ちょっ…琉架ー!?」
紗季が笑ってくれるなら、なんでもいい。
喜んでくれるなら、なんでもする。
自分でも馬鹿だと思うよ。
なんで他の男とくっ付けるために協力してんだって。
でも仕方ないだろ。
そうすることでしか、俺はもう紗季の隣にいる意味がないんだから。
好きなんだから。
苦しくたって、隣にいたいって思うだろ。



