琉架は大量にあった唐揚げを全て平らげた。
男の子ってすごい。
あんなに大量にあったのに…。
あ、そうだ。
「琉架、ちょっと話があるから部屋に来て」
あのこと、相談しなきゃ。
不思議そうな顔をして、琉架は私の後をついて部屋に入った。
「話しって?」
うーん。
話しづらいな。
「ちょっと、相談したいことがあって」
「相談?」
ますます意味が分からないと言わんばかりに顔を歪める。
言わないと、分からないよね…。
「実は私、好きな人ができて…」
言った瞬間、体が火がついたよう熱くなった。
は、恥ずかしい…。
私、こんな女みたいなキャラじゃなかったはずなんだけど…。
「…で、俺にどうしろっていうの?」
「え…」
顔をあげた瞬間見えたのは、琉架の冷たい目だった。
どうして、そんなに冷たい目をしてるの?
少し怖いと思った。
いつもの優しい目をした琉架じゃなかったから。