夜7時半。
私は夕飯を食べていた。
「今日も琉架くん来ないのかしら…」
お母さんが洗い物をしながら心配そうに呟いた。
「琉架くんの好きな唐揚げにしたんだけど…」
確かに、この大量の唐揚げは琉架がいないと食べきれない。
いつもなら帰ってきてる時間。
本当に、どうしちゃったの?
「私、ちょっと部屋行ってみるね」
「いたら呼んできてー」
玄関を出て右に6歩行けば琉架の家。
すごく近いこの距離。
「あ…」
琉架の部屋を見ると電気がついていた。
帰ってきてる…。
チャイムを鳴らすと、しばらくしてガチャっと扉が開いた。
扉を開けたのはもちろん琉架。
2日ぶりに見た琉架は、相変わらず整った顔をしている。
なんか、少し緊張する。
「今日は、早かったんだ」
「ん…」
「唐揚げあるから、ウチに来なよ」
「…分かった」
そのままサンダルを履いて出てきた琉架と一緒に家に戻った。
いつもの琉架じゃない…。
何か変だ。
「琉架くーん!待ってたのよ?2日も来ないからおばさん心配したわ」
「あー、ちょっと色々あって」
「あら、サッカーのこと?」
「まぁ、そんなとこ」
お母さんには普通だし。
やっぱり、私にだけ…?



