「何、百面相してんの?早く行くよ」
「はいよ……」
そのあと紗季の家で朝食を食べ、紗季と一緒に家を出た。
俺が通ってる中学と、紗季が通ってる高校は同じ方角なんだ。
高校の少し先に、中学校がある。
少しでも一緒にいられることが嬉しい。
あと少しで、紗季とこんな風に歩けなくなる。
そうなってしまえば、紗季との距離も離れていくだけ。
「おーい、琉架(ルカ)!」
学校まであと少しというところで、後ろから声をかけられた。
後ろを振り返ると、親友の慶介(ケイスケ)が走ってきていた。
「琉架、あたし行くから」
「あ、おう」
くそー。
もっと話したかったのに。



