「高瀬、おめでとう!」 わずかに聞こえてきた声は、あの人の声だった。 なんで、あの人が…? なんでこの家の場所知ってんの? そう言えばあの時、また後でって…。 家の場所を教えるほど、親しい関係だった? 「今日中に渡したくて……」 渡す…プレゼントを持ってきたのか。 いつの間に、そんな仲のいい男ができたんだ? 俺、聞いてねぇよ…。 少ししてドアが閉まる音がして、あの人が帰ったんだと分かった。 リビングに戻ってきた紗季はどこか嬉しそうで。 手にはオシャレな紙袋が握られている。