俺はずっと、紗季のことが好きだったんだから。
「いたっ…」
突然、サラダの人参を切っていた紗季が手を抑えた。
「紗季!?」
「大丈夫。すぐ治るし」
そう言って血をペロッと舐める。
「大丈夫じゃねぇだろ!」
「ちょ、琉架!?」
俺は紗季の腕を掴んでリビングに行き、ソファに座らせて救急箱を取り出した。
「琉架、ホントに大丈夫…」
「いいから黙ってろ…怪我とか冗談じゃねぇぞ」
「琉、架……?」
俺は消毒液を取り出して傷口を消毒したあと、絆創膏を貼り付けた。
ちゃんと消毒しねぇと、そこから菌が入って熱を出すことだってあるんだ。
紗季が倒れたりなんてしたら、俺はどうすればいいんだ。
「できた」
「あ、りがとう」
「っ……」
恥ずかしそうに呟いた紗季が、とても可愛く見えた。
キュッと手を握って紗季をじっと見つめる。



