彼女は165のスラッとした細身のモデル体型で、目はぱっちり二重。
睫毛が長く、唇は小さい。
言わずもがな、すごくモテる。
告白なんか、毎日3回は当たり前。
彼女に惚れている男は数知れない。
まぁ、俺もその中の一人なんだけど。
幼なじみで、家は隣。
おまけにガキの時から俺の両親は仕事でほとんど家に帰らないため、食事はいつも紗季の家にお世話になってる。
つまり、俺は自宅には寝に帰っているだけ。
「朝ご飯できてるから。早く制服に着替えて来なよ?」
「はいはい」
俺が制服に着替えている間、紗季は俺のベットを整頓してくれている。
男が着替えてるってのに、気にされてない時点で脈ねぇよな。
だから。
「なぁ、好きなんだけど」
こうやってストレートに告白してんのに。
「冗談言ってないで、早く準備したら?」
彼女は本気にしない。