抱き締められた腕から離されると 少しだけ奏は目線を下げて 「菜子?…好きやで、俺と付き合ってください。」 いつも感情と逆にしてたけど、奏の前では感情駄々漏れで、奏も私が惹かれていってることに気づいてた。たまに見つめてその度に頭を撫でられて。それだけ。それ以上にならないでいた。…あえてお互い触れないでいた。 突然の出来事。 彼の顔がとてもとても優しい笑顔で、照れながらはにかんでいて。 どうしようもないくらい愛しいと思った。 大好きが溢れてく。