青い月,赤い太陽。


「…もしもし?」

涙声を必死におさえて電話に出た。

「菜子ー、大丈夫かー?」

全然大丈夫じゃない。

「大丈夫やでー。」

また私は強がる。


「はいはい、わかりやすいなあ。強がりも、俺の前では弱くていいんやで?泣いてもいいんやで。」

惚れてるくせに。元カレを想って泣いてもいいとか…あなたは優しいね。