青い月,赤い太陽。


「だって好きやもん。別れたくないよ…翔ほんまごめん…」

泣きながら絞り出した声でそう伝えた。


「俺帰るわ。落ち着いたら菜子も帰りや。」

「やだ、待って…」


翔は帰っていった。

私はそのあと30分近く翔が貸してくれたタオルで顔を覆いながら泣き続けた。