「だって好きやもん。別れたくないよ…翔ほんまごめん…」 泣きながら絞り出した声でそう伝えた。 「俺帰るわ。落ち着いたら菜子も帰りや。」 「やだ、待って…」 翔は帰っていった。 私はそのあと30分近く翔が貸してくれたタオルで顔を覆いながら泣き続けた。