青い月,赤い太陽。


暫く無言が続き…

「別れたい?」

おそるおそる私は聞いた。

「別れよう。」

翔は静かにそう言った。

「っ…」

自分が撒いた種なのに涙が出た。会って言葉にされてさらに現実味を増した。

翔にこう言わせてしまったことや自分のしたこと…重くのしかかってきた。


「はい。使い。」

こんなときでも翔は優しい。泣いてる私を他人に見えないように座って、タオルを貸してくれた。


そう、化粧しなかったのはなんとなく泣くことになるかもしれないと予想できていたから…