「じゃあ菜子は妹やねー、妹よー♪」 私の頭をクシャクシャと撫でながら奏は言った。 奏、覚えてる? ずっとそっちは?とか言ってたんだよ。 実はこの時が初めて名前を呼んでくれたときだったんだよ。 一瞬思考が停止した。 あまりにもドキドキしたから。 名前を呼ばれるのがこんなに嬉しかったのは初めてでした… 容姿に合わない名前が大嫌いだった。 離婚した両親の考えた名前が大嫌いだった。 ここから後、私はいまでも自分の名前が好きになれたのは奏のおかげだね。