いじめてあげる。









「…とゆー事があったわけなんですよ」



壱夜先輩と気まずい雰囲気の中なんとか教室に着き、美華に昨日の出来事を話した。



ウサギ先輩と壱夜先輩はなんでか仲悪い事

壱夜先輩が私を嫌いと言った事




「へぇ…で、あんたは嫌いって言われてどうだったの?」


「わかんないよ…でもなんか先輩に嫌いって言われてから胸がモヤモヤする」


「ふ〜ん…」


「ウサギ先輩と壱夜先輩がどうして仲悪いのかも、2人が言ってた言葉も、分かんなくなってきた」




『いっちゃんはね、素直になれないヘタレなんだよ』



『俺がどうしてお前を下僕に選んだかまだ分かんない?』



『お前なんか嫌いだから』




嫌いなのに下僕として私を側に置いて
朝から嫌いな私の顔見てキスして
昼休みも一緒で帰りも一緒で

嫌いならなんで一日中一緒にいるのかな…



「莉奈はどっちが好きなんだっけ?」


「え?」


「嫌いとか言われてまで下僕やる必要ないんじゃない?そんな簡単にやめられなんかしないだろうけどさ。」



確かに…



「ぶっ殺すっつったってほんとに殺されはしないでしょ。ウサギ先輩が好きなら壱夜先輩から離れてウサギ先輩の方行っちゃえば?」


「………」


「…それとも、壱夜先輩も好きとか?」


「え!?」


「モヤモヤするって事はそーゆう事でしょ?」


「…やっぱりそうなのかなぁ…」


「そうよ」


「でもさ…好きって実感ないんだよね…」



確かに一日中先輩の事考えてるけど
(一日中一緒にいるから)

モヤモヤするだけでそんなにドキドキしないし


かといってウサギ先輩といてもドキドキしないんだよなぁ




「まぁそのうちわかるよ。どっちが好きかなんて」



美華は私の頭をポンポンと撫でてからHRが始まるため前を向いた。



「…うん…」