私が殺した天使

手術の前前日に彼が私の家にきた。

いつもどおりのホッコリとした時間を2人で過ごす。

時間があっという間に過ぎていく。

彼が帰るとき私のお腹に抱きついてきた。

どうした?って聞くと、泣きそうな声で、ここに俺たちの子供いるんだなって…ごめんな……

うん、いるよ。私たちの子…女の子も男の子もわからない小さな小さな命。もうすぐなくなっちゃうんだよ…

お腹から離れた彼に、ちょっとお腹に出てるなって言われた。

うん。やっぱわかる?

うん、なんとなくだけどな

そう言って、抱きしめてくれた。

彼の体温が伝わってきた。