両家の親を交えて話し合いをすることになった。

正直、つわりが酷くて話の内容はあまり覚えていない。

ただ親たちは、産む選択もおろす選択も両方与えてくれた。

そのことは彼と前の夜にLINEで話した。

結論は……おろす…

今は二人とも学生で産むとしたら私は学校を辞めなければならない。そして、彼はまだ結婚できる年ではない。だから、生まれてきたとしても、正式な父親になれない。他にも大きな壁が沢山あった。

最後に彼が言ってくれた言葉。

「いつか、ちゃんと周りから祝福されて、俺がお前らを幸せにしてやれるときが来たら、そのとき、俺を父親にしてください。」

保証のない約束。でも、そんな約束を私は信じる。