***
「マルコ!」
「!ジャン、どうしたの?」
読んでいた本に栞をはさみ
傍に置いて立ち上がる
ジャンは息を整え右手を開いた
その手にはビー玉のようなものが二つ
「母さんが教えてくれたんだけどさ!
これを大切な人と一個ずつそれぞれが持って
『おねがいごと』をするんだ!
それを大事に肌身離さず持って
二人が無くさない限りは
『おねがいごと』が叶うんだって!!」
「ふふっ、
ジャンはそういうの
信じないんじゃなかったの?」
ジャンは昔からおまじないや占いは
信じないタチだった。
そのジャンが嬉しそうに話すのを見て
可愛く見えた