「あ、れ…? 待って、今…何時?」 リビングに入って目の前の壁には8時17分を指す時計がある。 ふと机を見ると、いつも通り置き手紙とお金があった。 「はあ…ママ、また帰り遅いんだ……」 少女は置き手紙を読まずにお金だけをポケットにしまった。 「…はあ…寝坊…したし。 学校遅刻確定だし。 ママいないから学校に電話出来ないし。 はあ…最悪。」 少女は学校に行く準備を終わらせ、トーストを片手に家を出た。