ピピピッピピピッ…
静かな部屋に無機質な機械音が鳴り響く。
「…う、ぅ」
ピピピッピピピッ…
機械音の鳴り響く部屋に少女のうめき声。
「ぅ、るっさい、なぁ!」
少女はガバリと布団を跳ね除けて飛び起きた。
ピピピッピピピッ…
「あぁ、もう!うるさい!」
少女は声をあげ今だに無機質な音を出す機械に手を伸ばし、叩いた。
ピピピッピッ…
「ああ…やっと静かになった…
もう一眠り……ってちょ、今何時?!」
少女は手を叩きつけたせいで床に転がった目覚まし時計に手を伸ばした。
そして、それを見て一言。
「…目覚まし時計、壊れた?
だって、今が8時15分なわけないもんね。うん、そうだよ。壊れたんだ。」
8時15分。普段の少女ならとっくに家を出て、学校に向かっている途中。
「まあ、いいや。
起きよーっと。」
少女はベッドから出て部屋を出た。