次の日の、朝のことだった…。


窓が、開いている。


寝る前はちゃんと閉めたはずなのに…


「もしかして泥棒!?」


嫌な予感が頭をかすめる。


あれ?でも……


部屋は荒らされていないし、私自身、特に何かされたわけでもない。


白いカーテンが、太陽の光でフワフワと揺れている。





そこで目に入った……


「ん?」


一輪の、花……。




それは、窓の淵のところに、風に飛ばされないようにと刺さっていた。


誰かが故意にやったものだ。


母親や、父親のわけがない。


私の部屋で、こんなことをできたのは、ひとりしかいなかった。


世界で、ただひとり……





「バーカ」