衣麻と僕と俺と私




だって、ほんとに嫌だったら


顔を赤らめたりしないでしょ。


「えっと・・・嫌っていうか・・・困った」


ほら、やっぱりそうだと思った。


「そっか。・・・用事思い出した。先帰るね」


「え・・・良太?」


急に公園を出ていこうとする良太にみんなが戸惑う。


だって、まだ話は終わってないのに。


前に私が相談した時は普通に話きいてくれたのに。


「俺、ちょっと行って来る。


待たんで良いから暗くなる前に帰れよ」


今度は翔馬が立ち上がって良太を追いかけていった。


残されたのは5人。


だけど、雪乃は俯いて今にも泣きそうな顔してるし


男子3人は明らかに困った表情をしてる。


篤のリーダーシップ


こういう時に発揮して欲しいよね。


「とりあえず、今日はもう解散しよっか」


私が言うと4人も頷いて、それぞれ家に帰った。



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