衣麻と僕と俺と私




「あ・・・」


腹が立つけど


こうして瑛太にからかわれるのも嬉しく思えて来る。


これはそうとう重症だな。



 ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★



数日ぶりの公園は前と変わらない姿で私を迎えてくれた。


「おはよう」


「翔馬・・・おはよう」


まだ待ち合わせには時間があるから


少しの間は2人か。


「翔馬、今までごめんね」


「ううん。素直やなかった俺も悪いし


こればっかりは誰が悪いって決めれるもんでもないしね。


それより、痩せたんやない?」


何か、不思議な気分。


またこうして普通に翔馬と話せる日が来るとは思ってなかった。


「あー・・・休んどる間ろくに食べてなかったけん」


「もう我慢すんなよ」


翔馬の言葉に違和感を感じて首を傾げる。


だって、普通“もう無理すんなよ”だと思うから。