放課後、夕方5時。
幼稚園の時から遊んで馴染んでる公園に6人が集まった。
みんないつも通りにしてるつもりなんだろうけど
どこか少し違う。
全部私のせい、なんだよね。
「あのね・・・みんなごめんね」
何から言えば良いのか分からなくてまず謝った。
「入学式の日ね、私、翔馬と話して全部知った。
それを言わないかんけん今日・・・」
危ない危ない。
泣きそうになってしまった。
「みんなも知っとったと思うけど
翔馬のお父さんは北海道に単身赴任しとったやんか?」
転勤になったのは小学校に入学してすぐだったと思う。
お父さん大好きな翔馬が泣いてたのを覚えてるから。
「小4の夏に翔馬が引っ越したんは
ただお父さんの所に行ったんやなくて・・・」
唇が震えて涙が溢れそうになる。
だけど、ちゃんと言うまでは泣いちゃ駄目。
「お父さんが亡くなったけん北海道に行ったんやって」
みんなが息を呑むのが分かった。