衣麻と僕と俺と私




しかも先輩たちの中で同じ小学校だった人が


1人しかいないんだもん。


「えっと、越智衣麻です。小学校は北です。


よろしくお願いします」


ほんとに、何を言えば良いのか分からない。


一応先輩のを先聞いたには聞いたけど


名前と顔が既に一致してないし。


「村上雪乃です。衣麻と一緒で北小学校出身です。


よろしくお願いします」


ま、でも雪乃もほぼ同じ内容か。


雪乃には悪いけど、少し安心した。


「じゃあ、同じ小学校やし真実に教えてもらってね。


真実、分からんことあったらきいてね」


「はい」


真実と呼ばれた先輩はよく知ってる。


1つ上で家も近所だから。


まさかパーカッションだとは思わなかったけど。


衣里ちゃん、教えてくれても良かったのに。


「じゃあ、始めよか。これが練習バチで・・・」


こうして衣麻と雪乃は無事パーカッションの一員になった。