衣麻と僕と俺と私




だけど、もしも


もしもだけど神さまが


“これがお前の運命だ”


って言うのなら


私は少しも反抗したりすることなく


受け入れると思う。


衣麻と僕と俺と私・・・


一人称が変わるにつれて学んだことはたくさんあった。


親がどれだけ大切な存在かということ


弟がどんなに可愛くて


姉がどんなに頼りになるかということ


幼なじみは家族と同じくらい大切な存在だということ


人は変わってしまうこともあるということ


命は何よりも大切なものだということ


そして何より・・・


私にとっての翔馬がどんなに大きい存在かということ


本当にたくさんある。


きっと私はこれからも


このことを胸に人生を歩んでいくだろう。