衣麻と僕と俺と私




私も少し疲れたからベンチに座ろう。


幸いホテルに戻るには時間があるし。


「疲れたね」


私がベンチに座った後、隣に座ってきたのは良太。


うん、さすがに疲れた。


普段の学校も人が多くてしんどいのに


こんな都会、人が多すぎる。


小学校や中学校での修学旅行も多かったけど


今回はけた違い。


人の多さのせいか頭痛くなってきたし。


「翔馬って、すごいね」


突然の良太の言葉。


確かに普段から翔馬のことはすごいって思ってるけど


どうして今、それを言ったんだろう。


「俺らは幼なじみと一緒に新しい世界に行っても


結局は馴染めずに今まで来たのに


たった1人で新しい世界に行った翔馬はちゃんと


自分の力で馴染んだんだって思う。


小学校の同級生が高2の翔馬を街で見かけて


すぐに翔馬って分かって声かけてきたんが証拠やろね」


「あ・・・うん」


翔馬ってやっぱりすごいね。