衣麻と僕と俺と私




雪乃の告白話の時みたいに


誰かが怒ってしまうんじゃないかって


色んなことが頭の中を駆け巡る。


「衣麻。衣麻が考えてることくらい分かるよ。


俺はきっといつまででも衣麻のこと好きだから


衣麻の心の整理がつくまで待つし


何なら残りの5人誰かが誰かと付き合うまで待っても良い。


何年でも何十年でも・・・って大袈裟か」


大袈裟なんかじゃないと思う。


翔馬が私の考えてることが分かってるのはほんとだ。


「翔馬・・・私ね、翔馬のこと好き。


やけど、恋とか愛とかよく分からんくて。


やけん、整理できるまで待って」


1度下を見てから再び顔を上げると


翔馬はいつもの優しい表情で頷いてくれた。