すると、意識が朦朧としてよくわかんないけど……唇になにか違和感を感じた。



なんだろう……?



「ん………」



だんだんと意識がハッキリしてきて、朔空くんが目に入る。



「いたたた……」



朔空くんは私の頬を引っ張っていた。



「っ!?」



「やっと起きたか」



て、てか私ってば朔空くんの肩に寄りかかってた!?



「あっ、ご、ごめん!」



慌てて体を起こす。



「どんだけ寝てんだよ。しかも何回起こしても起きねぇし」



「す、すいません……」



辺りはもう日が沈みかけていて、少し暗かった。