ふと、私の肩に寄りかかっている朔空くんを見る。
朔空くん、寝てれば可愛いのにな。
そこらの女子なんかよりも綺麗な顔立ちをしている彼に少し悔しさを感じる。
神様って不公平だ……。
なんでこんな性悪男にこんな容姿を与えたんですか……。
ほんと……ムカつくなぁ。
でも、ムカつくって思う反面、その綺麗な顔にドキドキする。
なんで最近、こんな性悪男に対してドキドキしてしまうことがあるんだろう。
男の子に免疫ないからかな……きっとそうだよね。
でも私が梶原くんに対して感じてるドキドキに少し似てる気が……。
……って、そんなワケないか。
考えるのもめんどくさくなって空を見上げると、雲一つない青空だった。
「ふぁ~……」
なんだか私も眠くなってきた……。
少しだけ……寝ちゃおうかな。
少しだけならいいよね。
私はゆっくり瞼を閉じた。



