【完】“好き”って言葉だけじゃ足りねぇよ。







「そ……それはよかった……です」



「はぁーあ、なんかすっげぇ眠くなってきた」



朔空くんはあくびをすると、私の肩に頭を預けた。



「さっ、朔空く……っ」



「なに?」



「な、なにじゃなくて……!」



「肩、少しだけ貸せよ」



「えっ」



め、めっちゃ近いし、朔空くんからほんのりシャンプーの匂いがするし、胸がドキドキしてるし、どうしよう……!



「ね、ないで……っ」



「スースー……」



えっ!?
まさかもう寝ちゃったの!?



じゃあしばらくこの状態ってこと……?
無理に押しのけたりしたら、またなにかされるかもしれないし。



大人しくするしかないか……。