「仕方ねぇな。俺からしてやるよ」 「へっ!?」 「目ぇ閉じて」 動揺しながら私はゆっくり目を閉じた。 私、このままキスを奪われちゃうのですか……? そう思いながらもなぜか目を開けることができない。 朔空くんが私の頬に手を添える。 く、くる……! 私はグッと目を閉じる力を強めた。 パチンッ 「い、いたっ」 すると、オデコに痛みが走った。 目を開くと、笑いながら私を見ている朔空くんがいた。 そう、私は朔空くんにデコピンされたのだ。