「ふぅん、じゃあ俺が元気になるならなんでもしてくれんの?」
「ま、まぁ、出来る限りのことはするけど……。あ!お金ちょうだいとかはナシね!私、今金欠だから!!!」
「フッ、お金ちょうだいとか小遣いねだる子どもみてぇじゃん」
私の言葉に朔空くんが吹きだした。
なんだかその笑顔は今まで見た笑顔の中で、一番カッコよく見えて……。
少しドキッと胸が高鳴った。
もう、私なんでドキッとして……っ。
バカバカバカ!と心の中で自分を落ち着かせる。
「じゃ、じゃあ、お、お金のかからないことなら……いいよ」
私は少し熱くなった顔を下を向いて隠しながら言った。
「へぇ、じゃあさ」
「きゃ……っ!」
朔空くんは私の腕を引いた。
そのせいで顔の距離が一気に近くなった。
そして私の顔は熱を増す。



